Webデザイナー職を中心に色々やってるunificです。
ここ数年激務なせいで心身ともにボロボロ状態。ストレスとかないんですけど、日々何かに追われている様な状態。
そこで、今流行りのリモートワークで田舎でのんびり仕事してみようかとか考えてみたり。
実は弊社では在宅ワークはないですが、リモートワークは既にある意味実施されてます。
米国と香港に支社があり、昨年米国には1ヶ月ほど、香港は月一で10日ほど滞在し、
日本にいる時は香港スタッフと、香港にいる時は日本のスタッフと・・・という感じで業務をしているので、リアルなコミュニケーション不足という物を除けば、
リモートワークはできる体制は整ってるという事です。
弊社は地方出身者が少ないのですが、何かを機に地元に戻らなくてはいけないケースが生まれた時に、退職しなくてはいけないというより、地元にいても仕事が続けられる環境を構築するという未来の方が明るいかなと思います。
で、GWに地元に帰省し業務らしい事をテストしてみましたが、地元=実家でのリモートワークはかなり難しいと判断されました。
以下、理由です。
あ、ちなみに地元はマックスむらいと同じ石川県の能登の田舎です。
1.光回線が引けない
ITで必須のインターネット回線。今のご時世当然光回線ですよね。東京のオフィスはnuro Bizを利用しており、かなり快適なネット環境です。さすが世界のSONY。
しかし自分の実家はNTTの光回線もKDDIの光回線も引けず、唯一開通できるのは聞いたこともないような、ローカルのケーブルテレビ・・・。
回線速度は平均下り上り共に10mbps程度、遅い時は3mbpsくらいしかでません。
ちなみにnuroモバイルだと下り20mbps出ました。ナニコレ。
さらに年末年始は障害が発生し、しばらくネットができませんでした。
Webブラウザからポチポチするオペレーション業務なら可能かもしれないけど、Webデザイン、サーバと接続してファイルを大量にアップロードしたりダウンロードしたりするには、100%できないというわけじゃないですが、かなり作業しにくい環境です。
少なくとも東京・米国・香港のオフィスの人達と同等のスピードを求められるとかなり辛いです。
NTTグループの鵜浦社長は七尾出身なんだからサイトブロッキングとかやってないで光回線を開通できるようにして欲しい。
2.家電量販店の品揃えが悪い
自分の地元にはヤマダ電機・ケーズ電機・100満ボルトがあるのですが、まずApple(Mac)製品の取扱がありません。
実はMacBook用のACアダプタを東京に忘れて、家電量販店に買いに行ったのですが
「Mac関連製品の取扱はない」
と全店で言われました。iPhoneはいっぱい取り揃えてるのに。
何か急な入用な時にサクっと買いにいける家電量販店やApple Storeがないというのはかなりのダメージです。
予備で買っておいておくか、Amazonなりで注文するしか対策はないのです。
しかしアクセサリー関連はともかく、PCの急な故障があった場合、オフィスには予備PCはありますし、最悪サクッと買いにいけるので、
地方で自分ひとりしかいない環境はかなりキツイものです。
オフィスでは
- ストックのPCを数台保管
- 緊急の故障時はストックPCと交換し、故障PCは修理に出す
- 修理から返ってきたPCはそのままストックに
という運用ができますが、一人ぼっちの田舎だと中々難しいものです。
でもこれは「ストックを常備する」という金の力で解決できます。
解決策
備品の解決策は金で解決できると上述の通りですが、問題はネット回線です。
では光回線を開通できる事務所を借りれば解決なのでは・・・。
という感じですが、事務所を借りたら完全に支社・事業所ではないだろうか。
そもそも在宅ワークですらない。
都会であればコワーキングスペースなどがあるので、そういう場所を利用するという手もあるのだろうが、あいにくそんな物はなく。
もちろんスタバもないのでスタバでMacBookを開いてドヤ顔する事もできません。
能登が田舎すぎてITはできないというわけではありません。
能登でもITの会社はあります。
問題なのは、光回線を開通できない実家の立地です。
東京で一人暮らしであれば引っ越せば解決ですが、田舎の実家だとそういうわけにはいきません。
敷地にお墓もあるし、言い方古いと先祖代々の土地。
在宅ワーク・リモートワークのメリットは「場所に縛られない」だと思うのですが、その場所に制約だらけだった場合成り立ちません。
ITだからリモートワーク可能と決めつけずに、
どういうスキルでどういう環境なら場所に縛られず働けるのかを考えるのかが大事なのかなぁ・・・と思います。