昨年2014年は、とある事業主のEC事業の立ち上げに携わりました@unificatです。
法人設立・EC Cube構築・配送業者・決済代行業者・etc...初めてやる事を手探りで色々やりました。まぁ「全部やりました」と言っても過言ではないかと思うくらい色々やりました。
他にも商品の仕入れとかもありますが、本記事ではオンライン上で物販をおこなうEコマースの立ち上げについて触れてみたいと思います。
ちなみに技術に関するネタは全然ないので、技術的な内容を期待した人はごめんなさい。
1.サーバの選定・準備
サーバはレンタルサーバの中で探しました。リリースしてもまだ小規模なので、トラフィックが増えたり、複雑な事をし始めたらVPSや専用サーバを検討すればいいかなと思いました。
なによりWebデザイナーという立場でサーバ周りまで手を出すと、正直リリースまで時間が掛かりそうだと感じたからです。
選定の結果hetemlを契約しました。
色々な要素はありますが、個人情報を扱うECサイトではSSLは必須なので、SSLが年額18,000円で利用できるのも魅力的でした。
2.EC Cubeの構築
hetemlには簡単インストールがついてたのでここは割愛。
EC Cubeは初めて触ったのですが、EC Cubeには個人的にムズムズ・イライラするところがいくつかありました。
- パーマリンクが「detail.php?product_id=xx(等」と動的な見難いURL
- 離島送料の設定ができない
- 振込先銀行口座の情報がどこにも掲載できない
- 会員登録時に多くの入力項目
- 元祖スマホのBlackBerryでスマホ版が表示されない(これが一番許せない)
上記4点です。そこで下記の対応をしました。
- パーマリンクの静的化
- 離島送料の設定
- 購入後ページと購入確認メールに銀行口座情報の掲示
- 会員登録時の入力項目の削減
- スマホ版UA判定のUAを追加
2".WordPressの構築
オウンドメディアという程ではありませんが、お知らせやコンテンツ制作はWordPressの方が楽なので、WordPressも導入。
EC CubeとWordPressの連動が面倒でした。ログインセッションとかWordPress側に遷移しても維持する辺りとか・・・
プログラム的な要素は上記くらいでしょうか?まぁそんなに大変な内容ではないのですが、機会があったら記事書きます。一応(?)Webデザイナーブログなので
3.サイトのデザイン・コーディング
デザイン・コーディングとしてますが、自分はPhotoshopでデザイン→コーディングという流れをあまりしません。頭の中でイメージして、いきなりコーディングしちゃいます。これは2~3日くらいで終わりました、以外と早かった。ちなみにロゴは5分くらいで作ったのが採用されました。良いのだろか・・・
4.配送業者との契約&代金引換決済の契約
配送業者は佐川急便を選びました(理由は近いのと安いので)
あと代金引換決済、通称代引きの契約も同時にしました。必要書類を記載し提出。
ちなみに佐川の代金引換決済はeコレクトというサービス名で、佐川急便株式会社ではなく、佐川フィナンシャル株式会社が提供しています。
申し込み後、佐川フィナンシャル株式会社からサイト確認の連絡があります。
主に特定商取引法に基づく表記の確認ですが、佐川フィナンシャル株式会社はWindowsXPを利用しているため、InternetExplorer8以下で確認するので、InternetExplorer8対応は必須です。
補足事項ですがeコレクトは、「推奨OS:Windows 2000、Windows XP」「推奨ブラウザ:Internet Explorer 6.x以上、Netscape Navigator 7.x以上」です。
自分はMacユーザーで、社内にもWindows7とWindows8しかないので困りました。
eコレクトは申し込みから利用可能になるまでは、一ヶ月は余裕で見ておいた方がいいと思います。
5.決済代行会社の選定・契約
ECで欠かせないクレジットカード決済。こちらはEC Cubeペイメントを申し込みました。
選定理由はEC CubeペイメントはGMOペイメントゲートウェイのOEMで、EC Cubeオフィシャルなのと、問い合わせをしたらすぐ担当営業の人が来て頂けたので。
ちなみにEC Cubeペイメント(GMOペイメントゲートウェイ社)に問い合わせする前日にGM◯ソリューションパートナー社からJW◯rdの営業電話がありました、すごい偶然。
決済手段はクレジットカード以外にもコンビニ決済も申し込みました。
コンビニで支払いって自分はあまりしませんが、公共料金等もそうですが、コンビニで支払いできるって便利ですよね。
コンビニ決済はセブン-イレブンの審査が厳しかったです。でも主要コンビニに認めてもらってるサイトというだけで気分的に嬉しいものです。
こちらも必要な書類を用意し提出。審査→導入という流れですが、約一ヶ月掛かるとの事。気長に待ちました。
ちなみに審査の流れで送料表記等の修正依頼がありました。自分も気づきませんでしが、決済会社の審査は、ネット上で物販をする上で法令上最低限しなくてはいけない事を注意してくれるので助かります。
最近は気軽に決済が導入できるサービスや簡単にECサイトが作れるサービスが増えていますが、やはりこういった背景から決済代行会社を利用しているサイトは安心できます。
ちなみにPayPalも導入しました。「PayPalあればクレジットカード導入しなくてもいいのでは?」という声もありましたが、PayPalを知らないユーザーもまだまだ多いので、クレジットカードは必須です。
実際運営後、PayPalでの決済は月に1回くらいしかありません。
PayPalだとキャッシュフローが良いのですが、軌道に乗るとあまり気にならない感じです。
あとSquareも導入しました。全然使ってませんが、イベントなどをやる事を想定して。たまにオフィスに来訪した取引先に求められた時などの販売に利用しています。
6.アスクルで配送に必要な箱やダンボールを購入
配送用のダンボールを購入。配送関連の道具、ビニールテープ、ダンボール、エアキャップ、ギフト用パックなど全部アスクルで調達。
在庫がなくなっても明日来るので大変便利です。やったね!
7.Skypeで050番号を取得
ひかり電話や固定電話を引くとなると手続きが手間で且つ時間も掛かります。今回はSkypeで050番号を取得し、Skypeフォンを購入して固定電話の様に利用しています。
引っ越しても電話番号が変わらないのとスマートフォンでも受けれるのがメリットですね。
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まとめ・ポイント
ECをこれから始める方は資金や商材にもよると思いますが、ポイントは以下かなと。
- システムは自由度が高いEC Cubeがオススメ(無料だし)
- 最初はレンタルサーバがオススメ(CMSのインストール・SSL導入が楽)
- 決済はクレジットカード・コンビニ決済・銀行振込・代金引換は必須。
- 配送業者は営業所が近いところがオススメ
- ガラケーサイトは作らなくても売上に支障はない
以上、ザックリこんな感じです。EC事業経験者であれば当たり前の事ばっかりな気がしますが、参考までに。
後日、技術的な話もできればなと思います。それでは今年も宜しくお願いします。
PS.写真素材はぱくたそで活躍中の現役ドイツ人ハーフのMAX_Ezakiさんを利用させて頂きました。
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